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デジタル通貨

2021.11.25(木) 掲載
各国中銀で発行の動き
 紙幣や硬貨といった現金ではなく電子情報(デジタル)で発行・決済される通貨。現金のように買い物や送金に使用できる。いつでも手軽に使えるといった点や送金コストが抑えられる点などを強みとする通貨も多い。
 2019年に米フェイスブック(現・メタ)が暗号資産「リブラ(現ディエム)」の発行を打ち出した。金融当局の反発などで計画は頓挫したが、海外送金など既存の金融サービスでは不便な点も多く、企業や個人のニーズをにらみ、各国で事業会社も含めた民間での開発が進んでいる。
 デジタル通貨発行に向けた動きは各国の中央銀行でも広がっている。中国は「デジタル人民元」の大規模な実証実験を主要都市で進め、22年にも実用化をめざしている。欧州も「デジタルユーロ」の研究を急ぐ。日銀はデジタル通貨発行の是非は決めていないが、世の中のニーズが高まった場合に備え、実証実験を進めている。