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国際商品

2021.6.20(日) 掲載
売買高、6年で2倍超
 品質が規格化・標準化されており、国際市場で大量に取引される商品を指す。伝統的には原油などのエネルギー、小麦などの穀物、金属といった有形の商品が対象だったが、近年は電力や温暖化ガスの排出枠なども含めることがある。一般に野菜など自国での消費が中心で貯蔵性が低い生鮮品は含まない。市場では現物だけでなく、将来の価格を取引する先物も売買される。
 市場の主要な参加者は商品の生産者や需要家、商社のトレーダーに加え、機関投資家やヘッジファンドなど。個人投資家も上場投資信託(ETF)などを通じて売買する例が増えている。世界の商品取引所の売買高は6年間で2倍超になった。
 国際商品の価格は、実体経済を反映する需要と供給のバランスや在庫コスト、為替・金利などの金融環境、投資マネーの流入・流出の影響を受ける。原油や金などの先物取引の価格から算出する国際商品指数の「ロイター・コアコモディティーCRB指数」は、世界の物価や景気動向の指標としても使われている。