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銀行システム

2021.4.6(火) 掲載
高い信頼と処理能力必要
 銀行が扱うシステムを指す。預金や為替、貸し付けの銀行固有の主要業務を処理する「勘定系システム」と、経営管理やマーケティングなどに用いる「情報系システム」、インターネットバンキングなどの「チャネル系システム」などから構成される。
 大規模な障害が発生すれば金融システム不安につながりかねないことから、「メインフレーム」と呼ぶ大型の汎用コンピューターを使って、堅牢(けんろう)なシステムを構築するケースが多い。高い信頼性と処理能力が求められることから、開発・維持に巨額の費用がかかることも珍しくなく、みずほ銀行が2019年に全面稼働した新システム「MINORI(ミノリ)」は、開発に約4500億円の費用を要した。
 コストの抑制やシステムの拡張性の向上を目的に、勘定系に汎用性の高い「オープン系」のシステムを採用する動きも広がっている。肥後銀行や静岡銀行が導入したほか、横浜銀行や七十七銀行など5つの地方銀行も24年にオープン系のシステムに切り替える。