きょうのことばセレクション

戦略爆撃機

2023.5.1(月) 掲載
 相手軍の基地、軍需工場など戦略上重要な地上拠点を空から爆撃するための大型の航空機。兵器や燃料の搭載量が多く、大陸間などの長距離飛行が可能だ。通常は戦闘機が空中での護衛にあたる。太平洋戦争で日本の本土空襲に使われたB29がよく知られる。
 米空軍が運用する戦略爆撃機B52やB2は核兵器を搭載できる。米軍は2020年、グアムに配備していたB52を米本土からの運用に切り替えた。中国や北朝鮮のミサイルの標的になるとの懸念が生じていたことも、本土に移す一因となった。
 米空軍は防衛大手ノースロップ・グラマンと第6世代の戦略爆撃機B21の開発も進めている。敵国の高度なミサイル防衛システムにも見つかりにくいよう、ステルス性を向上させる。新型爆撃機の導入は30年以上ぶりで、20年代半ばの実戦配備を目指している。
戦略爆撃機