きょうのことばセレクション

防災士

2023.4.1(土) 掲載
 災害時に自治体や企業などの要請に応じ、避難誘導や避難所運営などでリーダーシップをとる人材をさす。1995年の阪神大震災の教訓を踏まえ、NPO法人の日本防災士機構(東京・千代田)が2003年に民間資格として創設した。自助・共助による地域防災力の向上を目指す。
 23年1月末時点の認証者数は24万6862人。全国各地で災害が多発していることなどを受けて資格取得を目指す人が増えており、11年の東日本大震災後に取得ペースが上がった。幅広い年代で関心が高まり、小学生などにも資格取得が広がっている。
 資格取得の手続きは主に2段階。まず日本防災士機構が認証した自治体や大学などが実施する養成研修講座を受講し、研修履修証明を取得しなければならない。防災士に期待される役割や災害時の避難の方法を丸2日で学ぶ内容が多い。次に同機構の資格取得試験をクリアする必要があり3択式で30問の出題に80%以上の正答で合格となる。
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