きょうのことばセレクション

バーゼル銀行監督委員会

2023.1.1(日) 掲載
 国際金融規制を議論する委員会で、日米欧を含む28の国・地域の銀行監督当局や中央銀行で構成する。1975年に創設され、スイス・バーゼルの国際決済銀行(BIS)に事務局を置く。国際的に活動する銀行を対象とした、世界的な金融危機の再発を防ぐための自己資本規制「バーゼル規制」を公表している。
 銀行は株式など損失リスクがある資産(分母)に対して自己資本(分子)の比率を一定水準以上に保つ必要がある。2008年のリーマン・ショックの反省を踏まえてできたのが国際的な銀行規制「バーゼル3」だ。
 株価急落時に銀行が多額の損失を出し、企業への貸しはがしなどを招いたことを教訓にしている。銀行が想定外の損失を出した場合でも経営危機に陥らないよう、自己資本比率規制を厳しくした。新型コロナウイルス禍で世界的に銀行による資金繰り支援への要請が強まり、各国はバーゼル3の導入を先送りした。
バーゼル銀行監督委員会