きょうのことばセレクション

COP27

2022.12.1(木) 掲載
 気候変動対策について話し合う国際会議。締約国会議を意味する「Conference of the Parties」の略語で、1995年以降、基本的に毎年1回開かれている。今回は27回目のため「COP27」と呼ぶ。
 会議は92年のリオデジャネイロの国連環境開発会議(地球サミット)で各国が署名した気候変動枠組み条約に基づいて開催されている。今は198の国と地域が条約を批准している。COPは地球温暖化の対策について国際的な目標や協力体制を決める会議として最高決定機関といえる。
 京都で開いたCOP3で決まった「京都議定書」は先進国に温暖化ガスの削減を義務づけた。米国が離脱するなど機能しなくなり、2015年のCOP21で新たに「パリ協定」を採択。産業革命前からの気温上昇を2度未満に抑え、1.5度以内にするよう努力する目標を定めた。先進国だけなくすべての国に排出削減の努力義務を課した。各国はこの目標を意識して対策に取り組んでいる。
COP27