きょうのことばセレクション

年内入試

2022.9.1(木) 掲載
 大学入試の総合型選抜(旧AO)と学校推薦型選抜を指す。従来型で筆記試験中心の一般選抜(一般入試)が1~3月にあるのに対し、9~12月に実施・合否が出ることが多い。2021年度の大学入学者約61万5千人のうち、総合型は約7万7千人(12.7%)、推薦は約23万1千人(37.6%)となり、合計で初めて半数を超えた。
 総合型は9月に出願が始まり、面接や書類審査を中心に人物重視で評価する。アドミッション・オフィス(AO)入試として1990年代以降に広がったが、合格者の学力不足が問題になった。文部科学省は2021年春入学者向けから「総合型選抜」に改称し、小論文やプレゼンテーション、検定試験の結果などで学力を評価するとした。
 学校推薦型選抜は11月から出願が始まる。学業や部活動での成績などが大学の示した条件を満たせば誰でも出願できる公募制と、大学が定めた高校の生徒のみ出願できる指定校制に分かれる。いずれも出身高校の校長からの推薦を必要とする点が総合型との主な違いとなる。
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