きょうのことばセレクション

VC

2022.6.1(水) 掲載
 機関投資家などから資金を集めてファンドを立ち上げ、未上場のスタートアップ企業に投資する。投資先の企業が新規株式公開(IPO)したり、他社に買収されたりする際に出資で得た株式を売却して利益を稼ぐ。新興企業にとっては出資で得た資金を生かし、製品開発などを加速させて企業規模を拡大することができる。
 2010年代後半から世界のベンチャーキャピタル(VC)の投資額は増加している。KPMGによると、2021年の投資額は前年比2倍の7019億ドル(約90兆円)だった。医療やフィンテック、サイバーセキュリティー分野などへの投資が活発になっており、1社あたりの投資額も大きくなっている。
 世界のVCの投資額のうち5割超を米州が占める。アジアが3割、欧州が2割で続く。日本への投資は米国などに比べて少なく、国内のスタートアップの存在感も世界では小さい。米セコイアキャピタルや米アンドリーセン・ホロウィッツ、香港のDST Global(DSTグローバル)などが有力なVCだ。
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