きょうのことばセレクション

オープンデータ

2022.4.1(金) 掲載
 誰でも自由に利用できる公開データのこと。総務省は複製や加工による二次利用が可能で、無償公開されているといった一定の条件を満たしたものをオープンデータとする。一般の人々が自由にデータを活用できるようにして、課題解決や新しいビジネスの創出などに役立てる狙いがある。米国や欧州を中心に2000年代から政府や企業の持つ情報のオープンデータ化が進んだ。
 日本では2012年に「電子行政オープンデータ戦略」を掲げてから取り組みが本格化した。政府のオープンデータサイトは人口や気象など各省庁のデータを横断的にまとめている。2018年までにすべての都道府県がオープンデータの公開を始め、市区町村でも1000を超える自治体がデータを公開している。ただ公開するデータの量が少なかったり、公開していても更新が遅いといったケースも目立つ。
 公開するデータの形式にも課題がある。利用しやすさを重視する欧米などではXMLやCSV、JSONといったコンピューターによる機械判読が可能で大量のデータを高速処理しやすい形式で公開するところが多い。日本はPDFなど自動処理に適さない形式が多いため民間から改善を求める声が出ている。
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