きょうのことばセレクション

ミュンヘン安全保障会議

2022.3.1(火) 掲載
 欧州の西側諸国を中心とした国際会議。例年2月にドイツ南部のミュンヘンで開かれ、今回は第58回目となる。民間機関が運営していることから、外交・安全保障分野における「ダボス会議(世界経済フォーラムの年次総会)」とも呼ばれている。
 1960年代に始まり、当初は欧州諸国に参加は限られていた。冷戦終結以降、米国や日本、中国、ロシアなどからも閣僚級が参加するようになり、規模が拡大した。「対話を通じて平和を構築する」とのモットーのもと、各国首脳だけではなく国際機関、非政府組織(NGO)、産業界からの代表者も招き会合を開いている。
 地球規模の安全保障の課題を議論し、過去には北朝鮮の核開発を巡る核の脅威についてや中東地域におけるテロ対策、アフガニスタン情勢などが話し合われた。今回は米国からハリス副大統領が出席し、ウクライナに軍事圧力を強めるロシアへの対応について各国と協議する見通しだ。
ミュンヘン安全保障会議