きょうのことばセレクション

つながる車

2022.1.1(土) 掲載
 インターネットに常に接続できる機能を搭載した自動車。ネットにつながればカーナビゲーションシステムなどを使える車の液晶画面で、近隣の飲食店の割引クーポンが表れたり、美容室などの予約を取ったりできる。またネット経由で車のソフトウエアを更新する機能があれば、自動運転の関連技術など車の機能を追加できる。
 ネットに接続する方法は、「LTE」や「5G」など携帯電話の通信網や無線ネットワークを活用するのが主流だ。米テスラはネット経由でソフトを更新して、運転支援機能を追加する。トヨタ自動車は日米のほぼ全ての車種に通信機を載せ、車両からのデータを集めて車の開発に生かしている。
 調査会社の富士経済(東京・中央)によると、つながる車の世界市場は2021年に4380万台になるが、35年には9420万台まで倍増すると予測する。無人の完全自動運転車ができれば、ドライバーは運転が不要になるため、ますます車内空間の充実や移動すること以上の付加価値が求められる。ネット経由で機能やサービスを追加する需要は高まる。
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