きょうのことばセレクション

COP26

2021.12.1(水) 掲載
 地球温暖化対策の枠組みを決める国際会議を指し、締約国会議を意味する「Conference of the Parties」の略語で、数字は会議が何回目かを示す。1995年からほぼ毎年開催し温暖化対策を議論してきた。国連気候変動枠組み条約に署名した国・地域の首脳や関係閣僚、交渉官らが集まる。現在、197の国・地域が加盟する。
 京都で開いた97年のCOP3で先進国に温暖化ガスの削減を義務づけた「京都議定書」をまとめた。2015年のCOP21で「パリ協定」を採択。工業化前からの気温上昇を2度未満に抑え、1.5度以内にする努力目標を定めた。パリ協定に削減義務はなく、自ら目標を設定する緩やかな取り決めになっている。
 対策を先行する先進国は途上国に追加の排出削減を求め、新興・途上国は対策のための資金支援を充実するよう先進国に求めている。温暖化で海面上昇による水没の恐れなども顕在化しており、9月の国連総会ではトンガやツバルといった太平洋の島国から対策強化を訴える演説が相次いだ。

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