きょうのことばセレクション

振込手数料

2021.8.1(日) 掲載
 銀行の利用者が口座間で送金する際、振込を依頼する銀行に手数料を支払う。インターネットバンキングを使った他行宛てはメガバンクの場合、3万円未満が200円程度(税抜き)、3万円以上が300~400円程度だ。窓口やATMでの振込手数料は人件費や維持費などのコストがかかるため高めに設定している銀行が多い。
 他行宛てに送金するには、全国の金融機関どうしをつなぐ決済システム「全国銀行データ通信システム(全銀システム)」を介する必要がある。このとき送金元の銀行(仕向け銀行)が送金先(被仕向け銀行)に銀行間手数料を支払う。今は送金額が3万円未満で117円、3万円以上なら162円となっている。
 銀行間手数料の水準を巡っては、公正取引委員会が高止まりしていると問題視。2021年10月から一律62円に引き下げることが決まっている。原価にあたる銀行間手数料に個別のコストを上乗せして振込手数料を決めてきた各行も、引き下げ分を利用客に還元するよう検討を進めている。
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