きょうのことばセレクション

プライバシー規制

2021.1.1(金) 掲載
 個人属性や決済、位置情報など様々なデータを扱うインターネットのサービスの普及によって、世界各地で個人情報保護規制の厳格化が進んでいる。GAFA(グーグルの親会社アルファベット、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コム)などの巨大企業が様々なサービスを一元化して情報を握り、世界各地の当局が規制の構えを見せていることが背景にある。
 欧州連合(EU)が罰則規定を伴う一般データ保護規則(GDPR)を2018年に施行したのを手始めに、米カリフォルニア州でも20年に消費者プライバシー法(CCPA)が施行した。日本でもデータの不当利用の禁止や漏洩の報告、罰金を盛り込んだ改正個人情報保護法が整備された。
 データの取り扱いはサービスの信頼性にも直結するため、専任担当のチーフ・プライバシー・オフィサー(CPO)を置くなど、大企業にとって個人情報管理は世界的に最重要課題と位置づけられている。また世界各地でサイバー攻撃も増加しており、個人情報の流出により、多額の罰金が科せられる企業もある。
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