きょうのことばセレクション

GIGAスクール構想

2020.8.1(土) 掲載
全国の小中学校で、児童生徒1人につき1台の学習用端末を配備し、校内に高速ネットワーク環境を整備する政府の計画。同じ内容を一斉に教える従来の授業方法から、個々の習熟度に合わせた学びに転換するにはICT(情報通信技術)の活用が不可欠として、文部科学省が2019年度補正予算に2318億円を計上した。
 新型コロナウイルスの感染拡大による休校中は、ICT環境の整備の遅れを理由にオンライン(遠隔)学習を進められない学校が目立った。政府は当初、23年度末までに「1人1台」を実現する計画だったがコロナ禍で3年の前倒しを決定。自治体によるメーカーや通信会社などからの端末調達を支援し、配備を進めるとした。
 文科省の19年3月時点の調査では、全国の普通教室の無線LAN(構内情報通信網)の整備率も41%にとどまり、インフラ構築は道半ばだ。同省は自治体の整備を支援するためICTに詳しい技術者を派遣する仕組みも設けた。
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