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PCR検査

2020.7.1(水) 掲載
ウイルス感染の判定などに使う遺伝子検査の一つ。試薬で検体のDNAを増幅した上で検査するため、ウイルス量がわずかでも検出できるのが特徴だ。ほかにも食品検査から犯罪捜査まで様々な場面で使われる。
 新型コロナウイルスの検査では、ウイルス量の多い鼻や喉の奥の粘液を採取することになっている。発症から9日以内の場合は唾液を使うことも6月2日以降認められた。発熱や風邪の症状が続くなど医師が必要と判断した人が対象。日本が入国制限の対象とする計111カ国・地域からの帰国者は、症状の有無にかかわらず原則全員が受けることになっている。
 採取された検体は国立感染症研究所や地方衛生研究所、民間検査機関、大学・医療機関などで調べる。厚生労働省によると、6月1日時点で1日最大2万6400件の検査が可能だ。検査機関での判定には数時間程度かかるとされるが、民間企業などが1時間以内に短縮した簡易キットを相次ぎ開発している。
PCR検査