きょうのことばセレクション

オンライン診療

2020.6.1(月) 掲載
スマートフォンやパソコンなどを使い、医師が患者とビデオ通話で診察する仕組み。厚生労働省は新型コロナウイルスの院内感染を防ぐため、4月から期間限定で、従来は認めていなかった初診患者も含めて全面解禁した。日本医師会などは医療の質を担保できるか証拠が不足しているとして慎重な立場で、厚労省もあくまで特例的な措置だとしている。
 厚労省はオンラインや電話での診療を実施する医療機関のリストをホームページで公開しており、全国で1万を超える医療機関が掲載されている。日本の場合、ビデオ通話などのオンラインのシステムが整っておらず、電話のみでの対応にとどまる医療機関が多い。予約した時間にすぐ診察が始まる点や、場所を選ばないことから利便性が高い。
 まず電話やスマートフォンなどで保険証の情報を病院に伝えたうえで事前に予約する。受診時には病院から電話がかかってきたり、専用のシステムに接続したりして、本人確認のうえで医師に症状を説明する。支払いは銀行振り込みやクレジットカード、電子決済などを使う。薬が処方される場合は、薬局に処方箋が送られ、服薬指導を受けることもできる。処方薬は自宅に送ってもらえる。
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