きょうのことばセレクション

恐怖指数

2020.4.1(水) 掲載
米S&P500種株価指数のオプション価格から算出する「VIX指数」の通称。投資家が株価の先行きでどれくらいの振れ幅を見込んでいるかを示す。株安への警戒感が高まると上昇し、投資家の不安心理を反映する。
 振れ幅のことをボラティリティーと言い、日経平均株価を対象をしたものとして「日経平均ボラティリティー・インデックス(VI)」がある。例えば日経平均VIが20の場合、1年先の株価が約7割の確率で上下20%の範囲で変動すると想定していることを意味する。平常時は10~20で推移しているが、金融危機や戦争、災害などをきっかけに相場の振れ幅が大きくなると急上昇することが多い。
 2008年の金融危機の際には、VIX指数は80超まで上昇した。新型コロナウイルスの感染拡大を契機とした市場の動揺で、足元のVIX指数はこのとき以来の水準まで高まっている。変動率が上がると機械的に株売りを出す「リスク・パリティ(均衡)」戦略を組み込んだファンドもある。
恐怖指数