きょうのことばセレクション

はやぶさ計画

2019.3.1(金) 掲載
日本の探査機をはるか遠くの小惑星に着陸させて、岩石や砂を地球に持ち帰る計画。2003年に打ち上げた探査機「はやぶさ」は相次ぐトラブルに見舞われながらも、小惑星「イトカワ」の微粒子を採取して10年に地球に戻ってきた。その後継機が「はやぶさ2」。14年12月に打ち上げ、19年2月に小惑星「りゅうぐう」に着陸した。
 地球から3億キロメートル以上離れたりゅうぐうのような小惑星へ向かうには、探査機の位置を高い精度で制御する必要がある。はやぶさ2は、地球の引力を使って軌道を変えるなどしたほか、星を頼りに自分の場所を知るセンサーや搭載カメラなどを駆使して小惑星に近づいた。初代のはやぶさは、姿勢制御装置やエンジンの不具合で一時は通信が途絶えた。奇跡的に復旧して地球に帰還した。
 探査の対象となる小惑星には幾つか種類がある。イトカワは主に岩でできた「S型」と呼ばれるタイプだ。りゅうぐうは、表面の岩石に有機物や水分が多いとされる「C型」タイプに当てはまる。
はやぶさ計画