きょうのことばセレクション

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2019.2.1(金) 掲載
企業や個人事業主がスペースを共有して使うオフィスフロア。完全個室が大半のレンタルオフィスと違い、間仕切りがなく席を自由に選べる。営業など外回りの仕事の合間に使ったり、職場外で働く「テレワーク」に活用したりできる。インターネットの普及によって場所を選ばずに仕事ができるようになり、通勤時間や交通費を削減できるシェアオフィスの需要が高まっている。
 普及し始めた当初は資金に乏しい設立直後のスタートアップ企業の利用が中心だった。比較的少ない負担で入居が可能なためだ。最近は大企業の利用が増えている。スタートアップとの接点を持つことで新規事業の企画や立案につなげる。共用部を充実させ利用者同士の交流を促し、仕事のアイデアを生む「コワーキングスペース」と呼ぶタイプもある。
 住宅団地にシェアオフィスを設置しやすくするよう自民党が求めていた。高齢化が進み空き家が増加する団地に若年層を呼び込み、地域を活性化させる。シェアオフィスは都内を中心に近年急速に増えている。規制緩和により郊外での設置が進む可能性がある。
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