きょうのことばセレクション

FOMC

2019.2.1(金) 掲載
米連邦準備理事会(FRB)が通常で年に8回開く、米国の金融政策を決める最高意思決定機関。Federal Open Market Committee(連邦公開市場委員会)の頭文字をとった略語。失業率やインフレ率、賃金上昇などの景気指標をもとに経済情勢を議論し、通貨供給量や、政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を決めるなど、公開市場操作(オペ)の方針を示す。目標は物価の安定と雇用の最大化だ。
 多数決による決定を原則とする。現在、投票権を持つのはFRBのパウエル議長や、ニューヨークと4地区の連邦準備銀行総裁ら10人。ニューヨークを除く各地区の連銀総裁は持ち回りでメンバーに加わる。FOMCは定例会議のほか、緊急時にも開催される。議事録は政策決定日の3週間後に公開される。米国の金融政策の動向を知る手掛かりとなるため、市場関係者の注目が高い。
 2018年12月の会合で、18年では4回目となる利上げを決めた。一方で19年は2回の利上げを想定する姿勢を示していた。トランプ大統領は「米経済が抱える唯一の問題はFRB」と述べるなど、たびたび利上げへの不満を表明している。
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