きょうのことばセレクション

プレミアム商品券

2018.12.1(土) 掲載
購入額に一定額を上乗せして買い物ができる商品券。政府が検討中の仕組みでは地方自治体が発行し、上乗せ分を政府が補助する。例えば消費者が1万円を払って券を購入すると1万2000円分の買い物ができる。消費増税後の消費の冷え込みを抑えるため、増税後の一定期間だけ利用できるようにする。低所得世帯や2歳以下の子どもを持つ世帯を対象にすることを検討している。
 景気低迷時に消費を喚起するため、これまでも商品券や給付金を支給したことがある。1999年には高齢者や子どもを持つ世帯などに2万円分の「地域振興券」を配布。2009年には「定額給付金」を支給した。消費税率8%引き上げ後の15年には国が自治体に配る交付金を使って商品券を発行した。
 こうした施策が消費を押し上げる効果は限定的との分析もある。政府の推計では99年の振興券は約6千億円の予算で押し上げ効果は約2千億円だった。09年の給付金も約1.9兆円の支給額に対し、効果は約6千億円だった。
プレミアム商品券