きょうのことばセレクション

中期防衛力整備計画

2018.11.1(木) 掲載
「中期防」と呼ばれ、5年間にわたる防衛費の見積もりや必要となる防衛装備品の数量を定める。おおむね10年間の日本の防衛力のあり方を定める防衛大綱をもとに5年ごとにつくる。2014~18年度の現中期防は弾道ミサイルへの対処や離島防衛に重点を置いた。5年間の防衛関係費はおおむね24兆6700億円をメドとしている。
 政府が初めて中期防を策定したのは1985年。防衛庁の内部資料だった「中期業務見積もり」を政府全体の計画に格上げした。当時の中曽根康弘首相の意向を反映して「海空防衛の重視」を柱に据えた。
 次の中期防の防衛費の総額は、現在の5年間より増えるのは確実だ。米国の高額装備品の取得が続くのに加え、過去に契約した分の支払額がのしかかるためだ。各年度の防衛費は18年度予算で5兆1911億円と4年連続で最大を更新している。19年度予算の概算要求では防衛省は5兆2986億円を求めている。
中期防衛力整備計画