きょうのことばセレクション

銀行間金利

2018.11.1(木) 掲載
銀行同士が資金を貸し借りする際の金利。期間3カ月のロンドン銀行間取引金利(LIBOR)が指標となることが多い。日米の金融政策を反映し、ドルは年率2.4%程度、円は小幅なマイナス金利だ。米利上げと日銀の超低金利は当面続く見込みで、金利差はさらに開いていく公算が大きい。
 米銀のドルと邦銀の円を1年間交換するなら、邦銀はこの金利差を穴埋めしなくてはならない。そうしないと、米銀は本来得られたドルの2.4%の利回りが円の0%になるため交換に応じてくれなくなる。ドルの人気が高いときは、邦銀はさらに金利を上乗せする必要も出てくる。
 銀行の信用力も影響する。経営環境が厳しいと、お金を返してもらえない恐れがあるからだ。1990年代後半には邦銀は通常より高い金利を払わないとドルを借りられなかった。08年のリーマン危機では世界中の銀行で疑心暗鬼が強まり、ドルの金利が急上昇。各国の中央銀行が協調してドルを供給する対応に迫られた。
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