きょうのことばセレクション

MaaS

2018.11.1(木) 掲載
移動手段のサービス化を表す「モビリティー・アズ・ア・サービス」の頭文字から「MaaS(マース)」と呼ばれる。自動車などのモビリティー(移動手段)をサービスとして提供する。消費者にとっては、車の価値が「所有」から「利用」に変化するとされ、付随サービスも含め市場の拡大が見込まれている。
 カーシェアリングやライドシェアがMaaSの代表例だが、公共交通機関とカーシェア、タクシーなどを一括で予約し決済もできるサービスなど、新たな分野も相次ぎ生まれている。PwCコンサルティングの推計では、MaaSの市場規模は2030年までに米国、欧州、中国の3地域で1兆5000億ドル(約170兆円)に達し、年成長率は24%になる。
 一方でシェアリングなどの動きが進めば、自動車メーカーは新車販売に依存したビジネスモデルを変える必要が出てくる。将来を見据え自動車各社では布石を打つ動きが加速。独ダイムラーとBMWがライドシェアなどの移動サービス事業を統合させるなど、サービス分野の強化を狙った合従連衡が起きている。
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