きょうのことばセレクション

バイオプラスチック

2018.9.1(土) 掲載
土や海などの自然環境中の微生物によって分解が進む生分解性プラスチックのうち、主に植物を由来とするもの。デンプンや糖の多いトウモロコシやサトウキビなどから製造される。生分解性プラスチックには石油など化石資源を原料とするものも含まれる。バイオプラスチックは植物由来の原料を使った場合に主に使う。
 分解された後は水と二酸化炭素(CO2)だけが残るため、回収や処理の必要がない。環境に負荷をかけない新たなプラスチック素材として注目されている。雑草の生育を防止したり保温したりする農業用フィルムや、使い捨ての食品容器などでも応用が進んでいる。
 ただ、耐久性やコストが課題となっている。分解されやすく、使用中に壊れてしまう恐れがあるためだ。生産コストも既存の使い捨てプラスチックに比べて数倍になるとされる。
バイオプラスチック