きょうのことばセレクション

専門実践教育訓練給付

2018.8.1(水) 掲載
雇用保険を3年以上納めるなど、一定要件を満たす社会人向けに厚生労働省の指定講座の受講料を一部免除する制度。学費の5割(上限年40万円)を半年ごとに支給し、資格が取得できれば2割上乗せの計7割を免除する。受講者は講座開始の1カ月前までにジョブカードを作成して大学や専門学校にいったん学費を納める。その後、ハローワークに給付申請をすれば一部費用が戻ってくる。年齢や受講回数に制限はない。
 政府が2014年に始めた制度で、3年ごとに仕組みを見直すと決めていた。現在の利用者は在職者が6割を占める。そのため受講期間が長い講座も対象に広げ、働きながら学び直しやすい制度に改める。出産や病気などで仕事を離れていても、離職後1年以内であれば制度を利用できる。
 大学や専門学校も学び直しを目指す学生を確保できる利点がある。教育訓練給付の対象講座は春と秋に年2回申請が可能。国家資格や検定試験を目指す講座など7分類にして指定している。
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