きょうのことばセレクション

太陽光発電

2018.8.1(水) 掲載
太陽光が当たると発電する太陽光パネルを使った発電方式。石油や石炭などの化石燃料と異なり、発電時に二酸化炭素(CO2)を排出しない。また保守を除けばランニングコストはほぼかからない。風力や地熱発電のように設置場所の選定や保守が難しくないため、導入しやすい再生可能エネルギーとして注目されている。
 普及のきっかけとなったのが、政府が一定の価格で再生エネを買い取る制度(FIT)だ。日本が2012年に始めるなど、世界各国で導入され、大規模太陽光発電施設(メガソーラー)に投資が集中した。国際再生可能エネルギー機関(IRENA)の調べでは、17年末の太陽光の発電容量は3億8567万キロワットと、5年で約4倍に増えた。
 需要増加を受け、中国の太陽光パネルメーカーが積極的に増産し、パネルの価格は12年から約6割下落。日本では太陽光の発電コストが高圧の電気料金(1キロワット時あたり15円前後)を下回る「グリッドパリティ」になるケースが増えている。FITでの買い取り価格が年々引き下げられた影響もあり、太陽光を自家消費に回す企業が増えている。雨が少なく日差しの強い中東では1キロワット時あたり2セント(2円)前後まで発電コストが下がっている。
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