きょうのことばセレクション

商標

2018.7.1(日) 掲載
事業者が自分の商品やサービスを他者のものと区別するために使用するマークのこと。日本では特許庁に出願し、審査を経て登録される。商標権の存続期間は10年で、何度でも更新できる。登録されれば、その商標を独占的に使用でき、第三者が同様の商標を使えないようにできる。
 商標はブランドイメージと密接に関係する。例えば、企業が営業努力によって商標登録した商品・サービスに対する消費者の信用を獲得し続けることは、顧客の獲得や付加価値を高めることにつながる。消費者もその商品・サービスを選べば、安心感や高級感を得ることができる。
 国内でも世界的にも商標出願は増加傾向にある。国内では2017年に約19万件と過去最多となった。この結果、審査期間は長引く方向にあり、特許庁は人員を増やすなどして期間の短縮に努めている。中国などの新興国では権利保護の意識の高まりから、商標出願を促したり、法制度を整備したりする動きが活発になっている。
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