きょうのことばセレクション

在留資格

2018.7.1(日) 掲載
外国人が日本に入国して滞在する際の身分や活動範囲の分類。調理師などの「技能」、外国からの勤務者である「企業内転勤」など36種類ある。滞在期間は多くの資格で最長5年だ。資格によって労働の待遇や雇用の条件は変わる。収入などの条件を満たす「高度専門職」は複数の職種の活動を認め、永住要件でも優遇措置がある。
 資格の取得手続きは出入国管理法と法務省の省令で定める。調理師は10年以上の実務経験が要件の一つだ。日本の労働力人口に占める外国人の割合は米国などに比べ低い。法務省は2020年までの出入国管理基本計画で資格を拡大する方針を示した。16年に成立した改正入管法では、日本の介護福祉士の資格を持つ外国人に「介護」の資格を認めた。
 資格には「留学」や「技能実習」もある。就労が主目的ではないが、飲食店や小売店でアルバイトとして働く場合も多い。「永住者」や「日本人配偶者」を含む17年末の在留外国人数は約256万人と前年末に比べ7.5%増え、過去最高だった。
在留資格