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春季労使交渉

2018.4.1(日) 掲載
多くの企業にとって新年度となる4月に向けて労働組合が月給やボーナスなど労働条件について要求し、使用者(経営側)と交渉して決定すること。連合では「春季生活闘争」を正式名称とし、「春闘」と呼ばれる。労組の交渉力を高めるために、産業別などで足並みをそろえた交渉を実施している。
 1955年に8つの産業別労組が一緒になって賃金闘争を開始したのが、春季労使交渉の始まりとされる。交渉を引っ張る「パターンセッター」と呼ばれる先導役が賃上げの回答を引き出し、それを波及させるという方式が従来は一般的だった。先導役は鉄鋼から自動車に移ったといわれる。
 本来は労使間交渉だが、2013年に政府が経済界に賃金の引き上げを要請。それ以降も毎年介入しており、「官製春闘」とも呼ばれている。
春季労使交渉