きょうのことばセレクション

時差出勤

2018.3.1(木) 掲載
 自分で1日の働く時間の長さを決めるフレックスタイム制と異なり、出退勤の時刻のみを決めるため、1日の所定労働時間は変わらない。通勤・通学のピーク時間を避けて出勤することで、大都市圏では電車の混雑緩和につながるとの期待がある。
 三井物産は、2017年から定時より最大90分ずらして出退勤できる時差通勤を導入している。伊藤忠商事は13年から、午後8時以降の残業を原則なくし、午後10時以降の残業は禁止した一方で、早朝出勤に時間外手当を付けて午前8時前の出社を促した。
 国土交通省が16年に実施した調査によると、首都圏の初乗り時間帯は7時台に集中している。鉄道各社は早朝に駅を利用した乗客にクーポンを配信するなどの施策で時差出勤を促すが、混雑集中は解消されていない。
時差出勤