きょうのことばセレクション

ガソリンスタンド

2018.3.1(木) 掲載
 ガソリンの供給拠点。一般にガソリンスタンドと呼ぶが、経済産業省などは「サービスステーション(SS)」という。人口減や高齢化でガソリン需要が減り担い手も減少。ピークの1994年には約6万カ所あったが、今は約3万1500カ所となっている。
 地方では「SS過疎地」が問題になっている。経産省は「市町村内のSS数が3カ所以下の地域」をSS過疎地とし、2016年度末時点では全国302市町村が該当する。ガソリンの地下タンクが古くなり、赤字経営も目に付くなど、先行きが危ぶまれている。
 経産省の16年度の調査では、過疎地のSSの19%が今後も事業を続けるか「未定」とし、9%は「廃業を考えている」と答えた。車が欠かせない地方にとって重要なインフラだが、将来ゼロになる可能性も高い。無人給油所や移動型タンクなど燃料供給の新手法を検討する必要がある。
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