きょうのことばセレクション

小型ロケット

2018.2.1(木) 掲載
 重さ100キロ未満の超小型衛星や数百キロの小型衛星の打ち上げに適したサイズのロケットのこと。日本では宇宙航空研究開発機構(JAXA)が運用する「イプシロン」や、観測用ロケットを改良した「SS―520」などがある。キヤノン電子など4社が設立した「新世代小型ロケット開発企画」はイプシロンとSS―520の中間サイズのロケットの開発を目指している。
 世界では超小型衛星を大量に打ち上げて地球を取り囲み、地表を網羅して観測できるビジネスが立ち上がりつつある。こうした超小型衛星の打ち上げ需要は23年に460基と16年の4.6倍に膨らむとの調査がある。
 既存のロケットは大きすぎるため他の小型衛星と相乗りするケースも多く、自分の都合で打ち上げ時期や軌道を選べない不自由さがあった。超小型衛星向きのロケットや使い勝手の良い発射場ができれば、打ち上げビジネスで優位となる可能性が出てくる。
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