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再生エネ導入コスト

2018.2.1(木) 掲載
 再生可能エネルギーを使った発電設備を導入する場合、発電機器の購入以外に、土地の造成や送電線への接続手続きなどの費用もかさむ。日本の再生エネ導入にかかるコストは海外に比べて割高で、再生エネ普及が遅れる大きな要因となっている。
 経済産業省によると太陽光発電(非住宅用)の導入コストは欧州の2倍とされる。太陽光パネルなど発電機器は国内外の価格差が大きく、太陽光専門の施工業者が少ないために工事費も高い。風力発電は海外の1.5倍だ。風車の価格は海外の4割高にとどまるが、日本は送電線の接続費用がかかるために工事費は約2倍に及ぶ。
 同省は太陽光の導入コストを20年に現在の3分の2、30年に3分の1に下げる目標を掲げる。技術開発で機器や工法のコストダウンを進める。再生エネ市場が政府の買い取り制度に頼らない自立した市場になることを目指す。
再生エネ導入コスト