きょうのことばセレクション

CASE(ケース)

2018.2.1(木) 掲載
 「コネクテッド(つながる)」「オートノマス(自動運転)」「シェアリング(共同所有)」「エレクトリシティー(電動化)」の英語の頭文字。自動車各社が対応を急ぐ次世代技術で、業界の変革期を示すキーワードだ。
 4つの技術は相関性が高い。例えば完全な自動運転が実現できれば高齢化の進んだ過疎地での自動車の共同利用といったサービスに道が開ける。複雑な通信技術が求められるコネクテッドカーではガソリン車よりも電気自動車(EV)の方が相性がいいとされる。調査会社の富士経済によると、コネクテッドカーの販売台数は2035年に9990万台と、新車販売の9割に達するもようだ。
 日本車各社は高度な機械のすり合わせ技術を持っているが、CASEで欠かせない人工知能(AI)などは手薄だ。異業種との連携が不可欠で、ホンダもコネクテッドカーで18年度からソフトバンクと第5世代(5G)と呼ばれる超高速無線通信の共同研究を始める。
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