きょうのことばセレクション

通信の暗号処理

2018.1.1(月) 掲載
 インターネット上で情報を暗号処理して送受信する仕組み。主にSSL(セキュア・ソケット・レイヤー)と呼ばれる。ウェブサイトのアドレスがhttps://で始まることが必要で、http://は暗号化されていない。専門機関が暗号が施された安全なサイトであると認証すると、閲覧ソフトのアドレス表示の横に鍵のマークが出る。
 SSLは1990年代半ばに利用が始まったが、当初は暗号処理によるサーバーの負担が重く、通信速度も遅くなるため、個人情報やクレジットカード情報など大切なデータの送受信に利用が限られていた。サーバーの処理性能や通信速度の向上など技術進歩でサイト全体を暗号処理する「常時SSL化」が導入しやすくなった。
 米グーグルは15年にネット検索で常時SSL化に対応したサイトをより上位に表示する仕組みを取り入れた。検索順位が売れ行きに直結する電子商取引サイトなどが先行して導入を進めたことで、暗号化した通信が急増している。
通信の暗号処理