きょうのことばセレクション

日銀総裁

2017.11.1(水) 掲載
 日本の中央銀行である日銀を新日銀法に基づきトップとして統括する。任期は5年で内閣が国会の同意を得て任命し、16年度の年収は3512万円だ。金融政策を決める金融政策決定会合の議論を仕切り、政策決定の際は9人の政策委員の多数決に委員の一人として加わる。会合後には総裁が記者会見を開く。総裁の発言は市場の注目度が高く、言葉の選び方一つで円相場が動くこともある。
 20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議など国際会議に参加したり、金融機関の国際的な資本規制を決める議論に加わったりもしている。
 1882年10月に就任した初代総裁の吉原重俊氏から数えて、現在の黒田東彦総裁は31代目。日銀総裁は1970年代から大蔵省(現財務省)のOBと日銀の生え抜きが交互に務めてきたが、98年に新日銀法が施行してからは“たすきがけ人事"が崩れている。
日銀総裁