きょうのことばセレクション

IoTデータ

2017.6.1(木) 掲載
 あらゆるモノがネットにつながる「IoT(インターネット・オブ・シングス)」のネットワークを介して集めたデータ。IoTの普及により、従来はパソコンなど主に情報通信機器に接続されていたネットが家電や自動車などにもつながるようになった。温度や湿度をはじめモノの状態や周辺環境の多様な情報が収集可能になり、データ量は急速に拡大している。
 IoTの普及の背景にはいくつかの分野の技術革新がある。まず、モノに取り付けるセンサーが安く高性能になり、集まるデータの質や量が向上している。通信技術やデータ処理の能力も高まり、より大きなサイズのデータが素早く処理できるようになった。集めたデータを活用する段階では人工知能(AI)の発達で、人の手を借りずにデータを分析できるようになり始めている。
 データを持つ企業が個別に自社データを販売し始めるだけでなく、米エブリセンスなど保有者と購入希望者の売買を仲介する取引所運営事業者が出始めている。KDDIもデータの分析や仲介サービスを始めると発表し、流通の仕組みが広がりを見せ始めた。
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