きょうのことばセレクション

宅配便

2017.4.1(土) 掲載
 小さめの荷物を消費者や企業の間で配送するサービス。ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便が代表的な大手事業者だ。「クロネコヤマトの宅急便」で知られるヤマト運輸が5割近いシェアを握る最大手。ヤマト中興の祖の小倉昌男氏が約40年前の1976年、電話1本で1つでも集荷すると打ち出し、現在の宅配便を生み出した。「サービスが先 利益は後」の方針を貫き、生鮮品が腐るのを防ぐ「クール便」も始めた。佐川急便なども追随し参入した。
 かつては個人が荷物を発送する場合は郵便局か国鉄駅に限られ、到着予定も分からなかった。現在は各社がインターネットでの配送状況確認などサービスを競う。
 ただネット通販の普及で宅配便の取扱数が急増。国土交通省によると、2016年の宅配便貨物の取扱個数は約38億6896万個と6年連続で過去最高を更新した。配送業務を中小運送会社に任せる場面も増えている。
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