きょうのことばセレクション

認可外保育所

2017.2.1(水) 掲載
 民間が運営し都道府県などによる認可を受けていない保育所。国が定める保育所の認可基準よりも設置基準が緩いが、認可外施設にも一定の基準がある。たとえば認可保育所の職員は原則保育士だが、認可外の場合は職員の3分の1が保育士であればよいとしている。
 都道府県は年に1度以上認可外施設に立ち入り、基準を満たしているか調査している。満たしていなかった場合は施設に対して指導をする。指導後1カ月以内に施設が設置基準を満たすよう環境を改善しなければ、都道府県は勧告を出し、改善や移転を求める。それでも改善しなければ都道府県は施設の閉鎖を命令できる。
 認可外保育施設は2015年3月時点で8038カ所。共働き世帯の増加で認可保育所に入れない子どもも増え、約240万人いる保育所の利用児童数(事業所内保育所を除く)の1割程度が認可外施設に預けられている。自治体の補助金を受け取れない場合、認可保育所よりも保育料が高い施設が多い。
認可外保育所