きょうのことばセレクション

リスクオン

2017.2.1(水) 掲載
 世界経済の先行きに対し、金融市場で明るい見方が広がり、投資家が株式や商品といった値動きの大きいリスク資産への投資を増やすこと。値上がり益が得られやすいとの見方から日本や米国の株式、新興国の株式や通貨、原油といった商品が買われやすくなる。2015年6月に日経平均株価がITバブル期の高値を上回る2万0868円を付ける過程でリスクオンのムードが広がった。
 半面、世界景気が悪化するとの懸念やテロや紛争などをきっかけに地政学リスクが高まると、目先のリスクを避けようとする投資家が増える。相対的に値動きが小さく損失が限られる先進国の国債や円、金といった安全資産に資金を移す「リスクオフ」の動きが強まる。
 昨年11月の米大統領選後はトランプ次期米大統領の財政拡大政策が世界経済の成長につながるとの見方が拡大。投資家がリスクをとりやすい環境になっている。
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