日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

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CCUS

2020年11月18日(水) 日本経済新聞 朝刊

稼働・計画、世界で80件
 火力発電所などから排出されるガスから二酸化炭素(CO2)を分離して回収・貯留する技術は「CCS(carbon dioxide capture and storage)」と呼ばれる。CO2を大気中に出さず温暖化対策に役立てられる。回収・貯留だけでなく、CO2を有効利用(utilization)することも加えた技術がCCUSだ。世界で約60件のプロジェクトが進行中で、約20件が稼働している。
 CO2は発電所や製油所、化学プラントなど多くの工業設備から排出される。CO2を地下に貯留するには、化学品や高機能膜などを使って吸収・分離し、井戸を通して地下に封入する設備が必要になる。貯留場所はCO2が地上に漏れ出す恐れが小さい油田やガス田などの貯留層が主に使われる。CO2に高い圧力をかけて地下に送り込み、地下にたまっている原油をより多く取り出せるようにする手段として使われる場合もある。
 大規模な油田がない日本は「カーボンリサイクル」と呼ぶCO2の再利用にも力を入れる。回収したCO2を化学品や燃料などに加工する技術で、すでにコンクリートなどが実用化された。ただコストは従来製品に比べてまだ数倍とみられ、普及には大幅なコスト低減が欠かせない。