日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

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転炉

2020年11月6日(金) 日本経済新聞 朝刊

製鉄設備、鋼材の強度左右
 鉄鋼製品をつくる工程で上流にあたる製鉄所の設備。製鉄工程は中核設備の高炉へ鉄鉱石とコークス(蒸し焼きの石炭)を交互に投入し、炉の下部から熱風を吹き込むことから始まる。鉄鉱石を溶かしながら酸素を取り除いて、「銑鉄」と呼ばれる溶けた鉄をつくる。
 転炉は銑鉄から炭素やリンなど不純物を除去する。樽(たる)や洋ナシのような形状をした転炉に銑鉄と鉄スクラップを入れる。炉内へ高圧で酸素を吹き込むことで、酸素と銑鉄中の炭素、リンなどとの酸化反応を引き起こす。反応によって炭素が除去される。リンやケイ素も取り除かれた後、不純物の少ない鋼ができる。
 日本製鉄やJFEスチールは自動車向け鋼板など高機能品の生産技術で強みを持つが、不純物の含有量の少なさは鋼材の強度などを左右する。鉄鋼業界で中国勢が強大化するなか、足元では高品質原料の調達リスクも高まっており、不純物の除去における研究開発も加速している。