日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

  • はてなブックマーク
  • Facebook
  • mixiチェック
  • Twitter
  • LinkedIn

仮想発電所

2020年11月3日(火) 日本経済新聞 朝刊

再生エネ活用の「調整弁」
 各地に分散した太陽光や風力発電、蓄電池などの設備を一括して制御し、あたかも1つの大規模な発電所のように機能させる仕組みを指す。バーチャル・パワー・プラント(VPP)とも呼ばれる。再生可能エネルギーの活用に向け、電力の安定供給のための「調整弁」としての役割が期待されている。
 再エネの普及を促すため2012年に始まった固定価格買い取り制度(FIT)では、大規模太陽光発電施設の場合、政府が約20年にわたって電力を一定の価格で買い取る。日照条件の良い九州では太陽光発電施設が集積し、発電量が電力需要を上回る問題が発生している。そこで政府は22年からは市場価格に一定額を上乗せして補助する新制度(FIP)に切り替える。
 FIPへの移行により、発電事業者は電力需給や価格の動向を見ながら、蓄電池を活用するなどの施策をとらないと、収益を上げにくくなる。また事前に提出した電力供給計画と実際の供給量がズレた場合は追加の費用が発生する制度も導入される見込み。発電事業者はリスクを軽減するため、各地の電力設備を束ねて大量の電力を取り扱うVPPを活用するとみられている。