日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

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送配電網

2020年7月5日(日) 日本経済新聞 朝刊

「空き容量不足」設備急増
 発電所の電気を家庭や企業に運ぶ設備。送配電線の保守には多額の費用がかかるため、東京電力パワーグリッドなど各地域の送配電事業者が管理を担っている。故障時でも電力を安定的に供給するため、容量の50%を非常時用に確保している。
 発電事業者は発電した電気を流すため、送配電網を使う権利を取得する必要がある。現行は容量が先着順で埋まっていくルールとなっており、新規に発電所が接続できなくなった状態を「空き容量不足」と呼ぶ。政府は当初空き容量不足を想定していなかったが、2012年から始まった固定価格買い取り制度(FIT)で再生可能エネルギーが普及した結果、東日本を中心に容量不足の設備が急増。再稼働が進まない原子力発電所も送配電網の権利をおさえたままだ。
 国や電力会社は空き容量不足のため、段階的に送配電網の運用の見直しに着手してきた。大手電力各社は非常用に確保している容量を他の電気事業者に開放。東電は19年から再生エネルギー事業者に対し、発電量が大きくなる昼間などに出力を抑えてもらうことを条件に送電線に接続する取り組みを始めている。