日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

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標的型攻撃

2018年9月18日(火) 日本経済新聞 朝刊

巧妙な文面、防御難しく
 特定人物に電子メールを送り、ウイルスが添付されたファイルやリンク先を開かせ、相手のパソコンを乗っ取る手法。攻撃者はそこから周囲のネットワークに侵入し、情報の詐取や破壊活動につなげる。警察庁が2017年に把握した標的型攻撃は6027件と前年の1.5倍で過去最多だった。
 狙った相手の業務内容や人脈を周到に下調べし、取引先などを装った巧妙な文面で執拗に攻撃を仕掛ける。不特定多数に同じ文面のメールを大量に送る従来の「ばらまき型」に比べ防御が難しい。金銭目的だけでなく、中国など国家レベルのスパイ活動の一環とみられる攻撃も増えている。
 15年には日本年金機構が標的型攻撃を受け、基礎年金番号や氏名など125万人分の情報が流出した。JTBでは16年に取引先の航空会社を装ったメールから、パスポート情報を含む約679万人分の顧客情報が漏れた。被害を抑えるには対策ソフトだけでなく、防災訓練のように「標的型攻撃メール訓練」を繰り返し、組織内の意識を高めることも欠かせない。