日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

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長生き年金

2018年2月2日(金) 日本経済新聞 朝刊

死亡保障なし、生涯受け取り
 死亡保障をなくし、解約返戻金を抑えた年金保険。早く亡くなった人の保険料を長生きする人の年金財源に回す仕組みで、契約者は生涯、年金を受け取れる。17世紀のイタリアの銀行家ロレンツォ・トンティ氏が考案したとされ「トンチン年金」とも呼ばれる。男性より女性のほうが平均寿命が長いため、同じ契約条件なら女性の保険料が高くなりやすい。
 老後には公的年金が収入の柱となるが、それだけでは生活資金が足りなくなる場合もある。不足分は貯蓄を取り崩すことになるが、長寿化が進めば「長生きすると資産が底をつく」と心配する人も多くなる。長生き年金はそうした不安に備える目的でつくられた。
 国内では2016年4月の日本生命保険が導入第1号。第一生命保険や太陽生命保険など4社が扱っている。掛け捨てを嫌がる国民性に配慮し、生命保険会社は年金の受給が始まる前に亡くなると、払い込んだ保険料の7割程度を受け取れるよう設計している。返戻金を保証すれば、本来受け取れるはずの年金額が低くなると批判的な専門家も少なくない。