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TOB

2021.4.1(木) 掲載
 M&A(合併・買収)の手法の一つ。経営権を取得するため、幅広い株主から市場外で株式を買い付ける。テーク・オーバー・ビッド(Take Over Bid)の略。企業買収やグループ企業の再編時に用いられる。不特定多数の株主に対し、公平な売却機会を確保するための手続きで、金融商品取引法で規定されている。
 TOBで株式を買い集める企業はあらかじめ買い付け価格や株数、期間、目的などを公表する。応募を促すために、一般的に株価にプレミアム(上乗せ幅)を付けて支払う。株式の所有割合が3分の1を超えるような買い付けはTOBをすることが義務付けられている。3分の2以上を目指す場合、応募株式の全てを買い付けなければならない。